Blue hex with line

BotpressとDialogflowの比較

要点まとめ

Botpressは、チャットボットアプリケーションを開発するための総合プラットフォームで、無料のオープンソース版と、企業向けのカスタム版が用意されています。ビジュアルエディタと管理型NLU(自然言語理解)エンジンにより、すぐに開発を始められます。Dialogflowも、異なるユーザー層向けにCXとESの2つのエディションを提供しています。Dialogflow ESは小規模・シンプルなエージェント向け、CXはより大規模・複雑なボット向けです。BotpressとDialogflowにはさまざまな違いがありますが、主な違いを以下にまとめました。

Comparison icons for Botpress and Dialogflow chatbot platforms, with Botpress logo on the left and Dialogflow logo on the right.

BotpressとDialogflowの主な比較ポイント

以下に、BotpressとDialogflowの主な違いを3つの観点からまとめました。

White connected dots forming a network icon inside a blue hexagon.

Botpress

Dialogflow logo featuring a blue cube shape above a smaller blue hexagon outline.

Dialogflow

無料版はあるか?
はい(オープンソース)
はい(利用制限付きのトライアル版)
エンタープライズ向けソリューションはあるか?
対応
はい(Dialogflow CX)
サードパーティ製NLUエンジンの利用は可能か?
対応
非対応
対応言語数は?
12言語(英語、フランス語、スペイン語、日本語、アラビア語など)、FastText経由で157言語以上
30の主要言語、一部で音声・知識コネクタ・感情分析に対応
会話フローエディタはあるか?
はい(専用Q&Aエディタもあり)
いいえ(Dialogflow ES)、はい(Dialogflow CX)
主要なメッセージングプラットフォームに対応しているか?
Facebook Messenger、Telegram、
、Microsoft Teams、WhatsApp(Smooch.io経由)
Dialogflow ES:Facebook Messenger、Telegram、Slack、Twilio(Google提供の他サービスも) Dialogflow CX:Web、LINE、エンタープライズコネクタ
Blue hex with line

BotpressとDialogflowの比較

導入について

Botpressなら、1分以内に開発を始められます。必要な機能がすべて揃ったフルスタックで、独自の管理型NLUエンジン、統合開発・ビジュアル会話設計環境、柔軟な連携、豊富なカスタマイズオプションを備えています。ローコードのConversation Studioでは、ブロックをドラッグして会話体験を作成し、必要に応じてカスタムJavascriptも追加できます。チャットボットのテストや迅速な反復開発、カスタムロジックの追加も簡単です。Dialogflowはコードテンプレートやスターターパックが豊富で、チャットボットの仕組みを理解するのに役立ちますが、実際に組織で使うにはカスタマイズが必要です。Dialogflow CXにはBotpress Conversation Studioに似た会話フローエディタがありますが、専用のQ&Aエディタはありません。

Illustration of a web browser window with HTML code snippets and icons for settings and coding.
Illustration of a microchip with blue and white nodes connected by white circuit lines on a dark square background.
Blue hex with line

BotpressとDialogflowの比較

コスト

BotpressとDialogflowの大きな違いは、Botpress Open Sourceは常に無料・無制限で利用できる点です。大規模な企業向けには、ニーズや予算に合わせてカスタマイズ可能なBotpress Enterpriseも提供しています。多くのBotpressユーザーはまずオープンソース版から始め、シングルサインオンや高度なロールベースアクセス制御、共同作業スペースなどエンタープライズ機能が必要になった段階でEnterprise版に移行します。一方、Dialogflowはテキストリクエストごとに$0.007、音声入出力は1分あたり$0.06の課金制です。Google Cloud Platformの他リソース(Google App Engineなど)と併用すると追加料金が発生します。

知識・リソース

Botpressは、データサイエンティストや高度なNLP経験がなくても、素早く高品質なチャットボットを開発したい開発者向けに作られました。ビジュアルインターフェースは他のアプリケーション開発と同じ感覚で使え、バージョン管理やエミュレート、デバッグなど現代的なソフトウェア開発手法に対応しています。Dialogflow ESは比較的習得しやすいですが、シンプルなフローのチャットボット向けです。Dialogflow CXはBotpressに近く、ビジュアルインターフェースと管理型NLUエンジンを備えていますが、インターフェースが複雑で他のクラウドサービスとの連携が必要なため、学習コストが高くなります。Dialogflowのいくつかの機能がまだパブリックベータであることを指摘する声もあります。Dialogflowは2017年からGoogle Cloudの一部ですが、もともとはAPI.aiというサードパーティサービスで、2016年にGoogleに買収されました。Googleのツール群の中では比較的新しいサービスです。

BotpressとDialogflow、どちらを使うべき?

Dialogflowは、すでにGoogle Cloudを多用している企業や、テキストと音声の自動化を一元管理したい場合に適しています。ただし、無料トライアルを超えるとすぐに費用が発生する点には注意が必要です。Botpressはオープンソースソフトウェアを基盤としたローコードプラットフォームで、テキスト会話の自動化に特化し、管理型NLUエンジンを活用しています。そのため、簡単に始められ、GitHubでも1万以上のスターを獲得するなど開発者から高く評価されています。

よくある質問

答えが見つからない場合は、こちらからお問い合わせください。